FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

『三浦和義事件』感想 4 

次は 「裁判」の章。

ここは、またうって変わって「事実」を追って行く流れになって、
後半では裁判所の堅苦しい起訴状とか判決文とか登場して、面白かった。
この章を読んでる最中に、
タイムリーなことにTVで『それでも僕はやってない』っていう痴漢冤罪をテーマにした映画をやってたりして、日本の「裁判」について「う~~む~~っ」考えさせられました。

結局思ったのは

日本の「裁判」というのは、「真実」を追求するものではなく
検察が「証拠」をもとに組み立てたストーリー(訴因というらしい)と、それに対し弁護側が提示する反論と、どっちがよりもっともらしいか、を裁判官が判断する、
・・・そういうものなんだなー、と。

だから、ちゃんとした証拠が揃ってても、検察の推測したストーリーが方向違いなものだとしたら、「そのストーリは違うだろう」と。だから、検察のその推測に従っての求刑にたいしては「無罪」と。
その人が本当にやったかどうかにかかわらず、検察がもっともらしい「証拠」を提示してきたら「有罪」。
(それが作り上げた証拠であっても。そして、検察に不利な事実は”あっても”提示しない、と。)
検察の提示した「証拠」に有罪を証明する妥当性がなければ「無罪」。

日本の裁判は
全ての事実を広げて、サア、皆でこの事件を検証しましょう、というものでは全くなく、
検察は自分側に不利な証拠は知っていても提示しないし、
それを指摘するのは弁護側の仕事で、弁護側が無能だったりヤル気なかったりしたらば、被告人はそれこそ「無実の罪」を着せられることになる訳だ。

それが、殺人や強盗なんて大きな罪ならばいざ知らず、
「痴漢」なんて比較的小さな罪だったらば
「今ここで否認すれば何日も拘束されて、会社にもバレるよ。でも、素直に罪を認めれば、すぐに返してあげるし、せいぜい謝罪と罰金10万くらいで済むんだよ?黙ってれば会社にもばれないし、どっちがいい?」みたいに面倒な裁判とか起こしたくない検察側に猫なで声で脅されて、やむなく
「わかりました。自分が触りました。だから、帰してください」って言っちゃった人は案外沢山いたんでしょうかね。

映画「それでも~~」では、
最初に会った当番弁護士が主人公の男の子に
「裁判になると、すごく長引くよ。無実を勝ち取るのは凄く難しいよ。今なら示談もできますよ」みたいな事を、言ってましたね(T_T)

検察側に確たる証拠がない場合、結局容疑者の「自白」が一番の証拠になるわけで。
そうなると、第3者の目のない密室でヤクザまがいの「自白」の強要とか、相手を精神的に追い詰めて疲労させて騙まし討ちみたいに「自白」させるとか、いろいろ横行しそうなのは目に見えてる。
鹿児島の志布志事件の「踏み字」とか「罪を認めなければ家族全員逮捕する」とか、色々ホントに酷いことをしてたそうですね・・・。
(いつの時代の話だ?!と思うけど、それが”今”の現実なんだね。
普段見えてないだけで。 なんことだ!!!)

「自供すれば楽になるから、ゆっくり寝かせてやるから」とか、「とにかく今は”やりました”って言っておけ。裁判になったら否認すればいいんだから。」とか 冤罪事件ではよく聞くセリフだ。
 
 (この「踏み字」をさせた警部補に対して
  特別公務員暴行陵虐罪で有罪判決(懲役十月、執行猶予三年)が出ましたね!!!
  三月十八日・福岡地裁。
  せめてもの 救いだ・・・(T_T) )

三浦サンは当時日本公認の嫌われ者だったろうから、自供を取るために相当酷い「取調べ」を受けただろうな、とは、思います。その点についての彼の体験談は多少デフォルメがあったとしても、全く嘘じゃないんだろうなと。
そんな「取調べ」と言う名の 脅し、威嚇、暴力、懐柔、そんなものは決して許されるものではない。
そして、そういう警察、検察の「実態」を暴露した、っていうのは三浦サンの功績ではあるのかな。
彼が口を開けば、マスコミはなんでも記事にしただろうしね。影響力が大きかったのは確かだし。
そんな風に「罪」はいとも簡単に作り上げられてしまう、っていう恐ろしい現実を下々に教えてくれたわな。

結局の所、三浦サンが有罪になった「殴打事件」についても、
”矢沢証言”(「私が三浦に殺人を頼まれて一美さんを殴りました」)だけが有罪の決め手だったし、
「銃撃事件」に至っては、よくこれで一審で無期懲役を出したなぁ~って思うくらいに、証拠がない。(三浦サン嫌な奴!って思ってる私でさえ、この「無期懲役」判決はムチャ過ぎるだろ?!って思ったよ)
控訴審で逆転無罪になったのは、しょうがない、というか そりゃ当然だろう、と素人の私だって思います。
だって、「裁判」っていうのは、証拠が無いならばそれは「無罪」なんだよ。
「真実は何か?」ってことは関係ないんだもん。
「有罪」も「無罪」も裁判官が決めてる。でも、それが「真実」かどうかは関係ない。

続く。
スポンサーサイト

[ 2008/03/25 00:58 ] 本の感想 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

kerota17

Author:kerota17
無職の主婦。カエルと犬と本とコタツが好きです。

最近のトラックバック
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
カレンダー
11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。